Solution of solutions

研究者の困りごとをみつけて解決するブログ

未来はそんなに近づいてきてはいない

世間的には、AIだ機械学習だと騒がしい今日この頃、いかがお過ごしですか。

いや、今は選挙でしょうか、にしても暑い。

 

少々強引な枕でしたが、未来ってなかなか近づいてこないなぁっていう雑感です。

 

当社もメーカーでございますので昨今の流行りに乗って、

機械学習を使って何かできないか?」

みたいな動きが、、、

 

まったくありません。

 

例えば大きな展示会に行くとします。我々メーカーの人間が、

興味があるのは(物理的な)機械と部品、それと動きのギミックだけ。

ほんとは隣でVRとかAIとかそれと連動した機械部品とか出てるんですけど。

 

そんなタイプの中小企業、多いと思います。

理由はいくつか考えられます(ただし理化学機器業界限定ですが)

 

一つは、今、応用されつつある技術が、古くからあるメーカーが培ってきた

技術と、一見遠いところにあるからだと思います。

開発の中にいても、「arduinoRaspberry Pi?なにそれ?」

という人も多いです。マイコンになると超強いのに。

 

もう一つは、危機感や焦燥感でしょうか、

どの業界も最近は好不調の波が大きく見えますが、

理化学機器業界は、大学や企業の研究費がマーケットになるので、

そこまで大きく変動しません。

研究費総額は少々落ち気味のようですが泣、とはいえ他業界の波に比べれば、

かわいいもんです。

落ちる不安も伸びる焦りもなければ確かに新しいものへの欲も減ります。

 

他にもたくさん理由はあると思いますが、

現場の感覚としてはこの2点かなと思います。

 

結論としては、

最近のVRなどの熱狂ぶりは未来が近づいた感があるが、

実際は、自分から近づかなければ本当の未来はやってこない!!

 

です。